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  • 中野 裕弓

Think Nothing Just Smile

先日、ある高名な占星術の先生がこんなことをおっしゃっていました。
考えることで人は死ぬ」。

極端な表現でびっくりしますが、
考えることで人はストレスを増大させてしまうゆえに命を縮めかねない、ということと理解しました。

実は私も同じようなことに思い至る体験をしました。

8年前、脳卒中で倒れて半年近く入院をしていたときのことです。
右半身が麻痺して動かない、手足の感覚さえない、動くときには介助が必要、頭も回らない、寝返りすら一人でできない、慣れない左手スプーンでの食事、

できないことが多すぎて回らない頭の中でも大パニック。

左の脳内出血だからか頭の中がいつも混乱してごちゃごちゃ。集中できず、サイケデリックな色が飛び交い落ち着いて瞑想することなどできませんでした。

私が長い間実践していたTMというインドの瞑想法は朝晩20分ずつの瞑想を推奨していますが、病のときにはその限りでなく一日に何度でも、何分でも瞑想して良いということでした。
ですが実際は目を閉じただけで、頭がぐるぐるでそれどころではありませんでした
(結局再び瞑想ができるようになったのは退院してから1年以上経ってからでした)

さて、そんなわけで瞑想はあきらめ頭の中でいろいろ思考を巡らせていました。

今後はどういう風に生活を立て直したら良いか、今後何をやれば暮らしていけるのだろうか、

やりかけていた仕事はどうやって終わりにしたらいいのかとか考えることがいっぱい。

考えても不安要素はなくならずかえってストレスいっぱいで途方に暮れました

そんな時、どうしていいかわからず神様に祈りました。
「これからの私がどう生きてったらいいか助けになるようなアドバイスをください」と。

ある朝、ふと、こんな考えがよぎりました。
それはThink Nothing‼︎
何も考えないでいてという感じでしょうか。

Don’t Thinkとはちょっと違います。

考えるな‼︎ ではなく何も考えないでいてということなんです。

 

確かに私が一生懸命将来のことを考えていた時、それは不安でしかありませんでした。それはストレスにしかなりませんでした
だから何も考えないでいて、思考を巡らせるのをストップして、と言われた時、なるほど、考えないことで確かにストレスは減るだろうなぁと思いました。

とはいえ考えるのをやめてと言われたところで…どうすればいいかわからないと私はまた祈りました。
「もっと具体的に何らかの方法を教えてください」と。

すると翌日また閃きました。
それがJust Smileでした。
訳すれば、ただただ笑っていて…という感じ。

あれこれ考えるのをやめて、そしてただ(へらへらと)笑っていて〜

この2つ、なんとも頼りない天からのアドバイスだわと笑ってしまいました。

結局私はあれこれ考えるのをやめてとにかくへらへらと笑って過ごしていました。

何か嬉しいことがあるから笑うとか、何かを意図して笑うとかではなくて、常に口元が緩んでへらへら笑っていたと思います。

大変だったでしょう?
辛かったでしょう?
と外からはそう見える入院生活も、考えるのをやめて、いつもへらへら笑っていたこともあってかなんだか夢のように過ぎていきました。

Think Nothing
Just Smile

これには深い意味があったのですね。それ以来、人生で窮地に立った方へのアドバイスはこれに限る、と思っている私です。

人生の辛い時ってあれこれ思考を巡らすことによって余計心配が増えます。自分の人生を嘆きたくなったり、人生を投げ出したくなったり何もいいことありません。

あの入院生活はまさに”笑う門には福来たる“っていうことがしみじみ身に染みた体験でした。

最近私は周りの人に「よく笑うね」と言われることが多くなりました。以前もよく笑っていましたが、

最近は小さな事でも愉快で、まるで箸が転んでもおかしい年頃に戻っていっている感覚です。

地球の行く末を考え、外交問題に頭を悩まし、この時代を嘆き、未来を憂える、、などとは全く無縁です。

考えすぎないでくださいね

考えるということは左脳で思考すること。現実を把握する、未来を予測する、どれもストレスが増していくばかりです。

こういう時こそにこっと笑顔作って寝てしまいましょう。

特に夜寝るときは考えるのをやめて、にこっと笑顔作って、それからバタンキュー。これがいいと思います。

今年はストレスに強い自分を作っていきましょうね

2023.1.18
Romi

SNSSHARE

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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