こんにちは、ナレッジ推進室、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
今回は「小春日和(こはるびより)」についてお話をします。
「小春日和ってまだまだ春は先のことですよ」って思われているあなた。
間違いです。。。
小春日和は11月から12月にかけて晴天でポカポカ陽気の事を「小春日和(こはるびより)」といいます。(知ってる人ごめんなさい。偉そうに・・・)
「春」が入ると勘違いしますよね。
しかし皆さんも思い浮かべてください。もしかするとこのコラムを読んでくれた日がポカポカ陽気であれば、それが小春日和です(11月~12月限定です)。
ポカポカしているからといって油断すると寒暖差によって体調を崩すなんてこともあります。
小春日和といえど、季節は秋から冬。
寒さ対策をしっかり行いましょう。
また、冬に入り五行では「腎(じん)」、色は「黒」、そして足腰、耳、膀胱など・・・老化に関係するものが影響する時季でもあります。
「腎」は「腎精(じんせい)」を蓄え、この腎精がいかに保たれているかが健康の目安になります。
腎精の働きは大きく5つあるといわれ、
①生殖能力
②生命の支え
③「髄(ずい)」を生み骨や脳になる
④血の生成に関与する
⑤外邪(がいじゃ)から守る
⑥腎陽(じんよう)と腎陰(じんいん)を作る
といわれており、生きていく上で重要な働きを持っています。
内容を見ると大事な事ばかりですよね。
ではこの腎を守るための養生は何でしょうか?
「食事」から見てみましょう。
腎は黒でした。
この時季の旬の食材を食べることも大事ですが黒い食材も積極的に採りましょう。
・キクラゲ
・黒豆
・黒ゴマ
・昆布
また。味は「鹹(しん)」といって塩辛い味を採ることも重要です。
もちろん塩分の採り過ぎは良くないのでバランスが大事になりますが、お味噌汁も「腎」のこの時季採りたい食材です。
身体を温めほっこりするためにお味噌汁(味噌)も上手に活用しましょう。
具は腎で考えると、「ワカメ」「アサリ」「シジミ」などがお勧めです。
そして生活習慣としては、「なまける」事が重要です。
冬の時季は動物が冬眠するように、ものを蓄える時季です。
※「閉蔵(へいぞう)」といって人間も蓄える時季といわれています。
仕事や家事があってのんびりする暇なんてない!と思われている人ほど、休みましょう。
毎日頑張り過ぎている人、落ち着かない人は少しだけのんびりしてみましょう。
1日休むわけではありません。隙間時間に少しだけ「ぼーっと」する時間やお茶を飲む時間を設けるだけでも構いません。
「余裕」を自分で作ることで「腎精」をしっかり蓄えていきましょう。
なんせ冬は始まったばかりです。
小春日和も12月までです。
来年に入れば日が差している時間も寒さが応えます。
風邪にインフルエンザにコロナに負けない身体を作るためにも、頑張り過ぎずにゆっくり過ごしましょう。
以上です。
本日もお読みいただきありがとうございました。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。