こんにちは、ナレッジ推進室、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
今回は「ゆらぎ」についてお話をします。
年に4回ある季節と季節の間にあるミステリーゾーンである「ゆらぎ」を皆さんはご存じでしょうか?
すでに他の季節でお伝えしているコラムもありますのでご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、9月は夏から秋に移り行く「ゆらぎ」の季節でもあります。
(本格的なゆらぎの時季は<土用の辰の日>10月末です。今の日本(地球)は環境問題により季節がずれてきています。)
今回は「夏」から「秋」にかけて起こる初期の「ゆらぎ」について対処法なども一緒にお話したいと思います。
夏の暑さが緩んでくる秋に向けての中間地点を「ゆらぎ」と言います。
「ゆらぎ」の時季は今まで使っていたお化粧品が急に合わなくなる人もいるようです。
「合わないからどうしよう?」と不安に思われる方もいますが、「ゆらぎ」の間だけで、ゆらぎの時季が終わるとまた通常通り使えるようになる人が多いと言われています。
しかし再度使えるからと言って、使えない期間、何を使っていいのか?どうしたらいいのか?ご本人からしたら一大事です。
では何故そのようなことが起きるのでしょうか?
大きな原因は「寒暖差」によるトラブルです。
季節の変わり目は「寒暖差」が大きくなり、肌が乾燥し、敏感になります。
今の時季も朝晩の寒暖差が大きくなり、体調も肌も不安定になっている人がいるのではないでしょうか。
まだまだクーラーが必要だったり、そうかと思えば夕方から急に寒くなったりと、家の中でも外でも空気が冷えることで湿度も低くなり、肌の水分が空気中に持っていかれます。水分が少なくなった肌は乾燥しやすくなり、バリア機能が壊れるため、敏感な肌になってしまいます。
少しでもゆらぎ肌を防ぐために、ゆらぎを軽減するための準備を今の時季から行っていきましょう。
早い段階で準備することで、ゆらぎを最低限に抑える事が出来れば、冬が過ごしやすくなります。
ちょっとした手間をかけることで自分が楽になりますので是非試してくださいね。
秋のゆらぎは寒暖差による乾燥・肌荒れでした。
まず肌表面のバリア機能を整える事が大事になります。
「ゆらぎ」によって自分でどうにもならないトラブルが起きますので、日々のお手入れで「乾燥予防」をしてあげましょう。
肌のバリア機能についてお話しましょう。肌表面に作られる天然の保湿クリームである「皮脂膜(ひしまく)」が今回も需要です。皮脂膜はきれいな汗(水)ときれいな皮脂(油)が肌表面でまじりあい作られたものです。洗顔やクレンジングや摩擦、乾燥などによって「皮脂膜」が無くなり無防備になると肌荒れや赤みの原因になります。
クレンジングや洗顔が強い洗浄力のものを使うと、汚れと共に大事な皮脂膜をごっそり取るだけなく、肌へ負担もよりかかります。
守ってくれるための「皮脂膜」をできるだけ守り、肌への刺激も少なくしてあげる事で、「ゆらぎ」の時季のトラブルが減ります。
クレンジングや洗顔も強い圧でゴシゴシしているようでしたら、優しく肌が動かないように肌を触ってあげてください。これで汚れが落ちているか?と不安に思われる方もいると思いますが、強く摩擦をかけなくても汚れは取れていますのでご安心ください。
しかし、どんなに優しくクレンジングや洗顔をしても、肌のバリア機能は崩れます。
その壊れたバリア機能を補うのが保湿剤です。
保湿剤には「水溶性の保湿剤」と「油溶性の保湿剤」と2種類あります。どちらかだけでももちろん良いのですが、意味を考えると両方使うことが根本的解決に繋がります。
角質の内側の水分が減っているために乾燥している場合は「水溶性の保湿剤」で内側の乾燥を補ってあげ、その上に「油溶性の保湿剤」で蓋をしてあげると、内側が潤った状態で閉じ込めることが出来ます。
保湿剤を使っても、すぐ乾燥する人や、保湿剤を使っても肌あれが落ち着かないなどの人は2つの保湿剤を活用してみましょう。
「水溶性の保湿剤」はジェル状のものが多く、「油溶性の保湿剤」はクリーム状の製品が多いので買うときは参考にしてくださいね。
「ゆらぎ」が始まる前からお手入れでは保湿ケアを意識して、人工的なバリア機能を作って辛い「ゆらぎ」を乗り越えましょう。
過剰な保湿は肌を甘やかせますが、必要な保湿は積極的に行ってくださいね。
以上です。
今回も皆様の生活の中の健康・美容にお役に立てれば嬉しく思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。