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  • 中野 裕弓

謙遜はいらない

「謙遜はいらない」

幸せになるために捨てるもの、、、まだまだあります。

謙遜は美徳、と言われています。
謙遜の心がない人を、ずうずうしい人とか頭が高いとか、大人の分別がないとか思われていました。

例えば人が何か褒めてくださった時を思い出してください。

「とても素敵なお洋服ですね。よくお似合いですよ」

とあなたが着ているものを褒めてくださったとします。

すると、嬉しいと言う気持ちを素直に出さず、

「いえいえこれは安物ですよ。そんなことありません。あなたの方がいつも素敵ですよ」

 

誰と比べているの?
ほんとにその洋服は気に入っていないの?

でも、もしかしたらこう言いたかったのでは…?
「まぁ嬉しい。褒めて下さってありがとうございます」

なんで素直に言えなかったのかなあ?

考えてみると、気にいって購入し、朝出かける時はあー私この色好き、

気分が上がるわぁ、ってとても気分が良かったのに…

褒められたときに、なんで値引いてで返事をするのかしら?

 

そういえば、私、いつもそうだった。頑張って試験で良い成績を取った時も、
「おめでとう」に対して
「いえいえ、ほんのまぐれです。たまたま運がよかっただけ」

そういうコメント、自分のことを小さく見せるコメント、誰が1番聞いてると思いますか?

他でもない、あなたですよ。

人のポジティブなコメントに対していつも自分を小さく見せる返答をしていたら、

自分の中で矛盾が生まれます。

 

謙遜とは…
「へりくだること。控え目なつつましい態度でふるまうこと。自分を下げて控え目にする意味があり」

似た言葉に謙虚というのがあります。これと対比させるととてもわかりやすいです。

『謙虚には自分を下げずにそのままで控え目にする意味があります。
謙虚だけれど、謙遜はしない。 と言った場合、控え目で素直でいるけど、へりくだることはしない。 となります』

そう、それ、いいですね。

おまけにいつも他人の思惑を気にして自分を下げたコメントをしていたら

あなたの脳はそれを本当に信じてしまうかもしれませんよ。

 

「そうなんだわ、私がよくできたのはほんのまぐれ。実力はまだないのよね。

私なんてそんな称賛に似つかわしくないわ」

 

振り返れば”大人のように振る舞う”とは人からのポジティブなコメントに対して

割り引いて返答する、自分を下げて返答すること、

これが長い間の習慣になっていませんでしたか。

 

“人はその口癖によって自分の人生を形作る”とも言われています。

「とんでもない…私なんてまだまだです」
「○○さんには及びませんよ」

本当の謙遜とは…「へりくだること。控え目なつつましい態度でふるまうこと」

 

謙遜には“自分を下げて”控え目にする意味があり、

謙虚には自分を下げずにそのままで控え目にする意味があります。

 

「謙虚だけれど、謙遜はしない。」

これがいいですね。
控え目で素直でいるけど、へりくだることはしない。

こんなエピソードがありました。
小学校4年生の男の子、ママとお出かけです。
玄関でママが褒めてくれました。

「けんちゃん玄関で靴を揃えて脱ぐのとても上手ね。玄関がとても綺麗でママ嬉しいわ」

けんちゃんはニコニコです。
心から褒めてくれたことに対して子どもたちは嬉しい、

またこれをやろう、と素直に思います。

 

街でご近所のおばさんに会いました。
「けんちゃんはいつもご挨拶ができてえらいわね」
あ、また褒められちゃった嬉しい…と思ったら、隣でママがこう言っているんです。
「この子は外面はいいんだけど家ではだらしなくてまだまだですよ…」

 

え?
家を出るときにあんなに褒めてくれたのに。ママは僕のこと嫌いなのかなぁ?

お母さんは心の中でこう思っています。
褒められたのは嬉しいけど、それをただありがとうと言ったら、

子どもに甘い、なんて思われちゃわないかしら? 謙遜しておかなきゃ。

大人の分別や都合でものを話すこと、やめましょうよ。

 

そして素直にこう言ったら?
「まぁ嬉しいわ。褒めて下さってありがとうございます。けんちゃんよかったね」

それでいいんです。

人と比べて自分をおとしめたり、遜るのはもう古い習慣かもしれません。

素直に喜びましょう。

「謙虚」は控え目な本心からの態度で、

「謙遜」は控えめな態度を意図的にとって低く自分を見せることという違いがあります。

ドキッとしました!

 

2022.9.1

今日も Feel Good な1日で
ありますように〜
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SNSSHARE

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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