こんにちは、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
今回のテーマは「足元を冷やさない」についてお話したいと思います。
夏の養生(ようじょう)として実は「足元を冷やさない」があります。
こんな暑い夏に足元くらい位、涼しくても良いじゃないの?って思いますよね。
しかし、夏の便利なものがこんな暑い夏なのにも関わらず、私たちの身体を冷やしています。
足元が冷えることのデメリットをしっかり今回はお伝えしてまいります。
(足元だけでなく全身冷やしすぎは悪い影響を与えますので、身体を冷やしすぎないことをお話してまいります。)
今年の夏も「暑い」です。
「外」は暑く、「内」は涼しい。
この寒暖差が手足の先の「冷え」を生んでいます。
人間はホメオスタシス(恒常性)により、暑ければ汗をかき、体温を下げることができます。逆に寒ければ、立毛筋によって鳥肌をつくり、身体の中の体温が放出されないようにする力があります。
夏の「室内」はクーラーなどで身体が冷える環境が整っています。
電車に乗っていても、どこかのお店の中に入っても、会社の中でも私達が過ごしやすいようにクーラーが十分に効いています。
クーラーが聞いた部屋に長い間いることで、身体は体温を維持しようとして、血管が収縮し身体へ血液が十分に行き届かなくなります。
末端にある毛細血管への血流不足から手足の先が冷えるトラブルが起きます。
またこの時季は汗をかくため、十分な水分補給が必要です。
水分補給をする際に冷たい飲み物を飲んでいませんか?
夏は冷えた飲み物を乾いた身体に一気に流し込むことを意識なくしていますが、身体の中の体温が冷たい飲み物によって一気に冷やされます。
その冷えた身体の内側を元に戻すには多くのエネルギーと時間がかかるため、そのもとに戻るまでの間は身体が冷えた状態のままになります。
夏はこのように身体を冷やし、血流を悪くすることで様々なトラブルを引き起こします。
このようなことを防ぐためにもちょっとしたことで手足の冷えから身体の不調までを改善していけますので試してください。
一つ目は、『首がつくところを冷やさないように注意する』です。
夏は露出の多い服を着ることが多くなります。
外にいる場合は良いですが、室内に入り、クーラーのよく効いた部屋に長時間いる場合は首元、手首、足首などが無防備にさらされていることが多く、首元が大きく空いている服装や袖の無い服、足はサンダルでストッキングや靴下をはいてないことも多いため、室内では「首」のつく場所を温めるものを用意しておきましょう。
手足首はウォーマーなどをカバンに入れ、つけるだけでも身体の冷えを防ぐこともできますし、首はストールなどで覆うことでも守ることが可能です。
血流不足は末端の毛細血管に栄養と酸素を運ばないため、「冷え」や「肌荒れ」などの体調不良の原因を作ります。
外に出ている時は紫外線も強く、湿気もありますので、露出が多い状態でも良いとは思いますが(紫外線対策をしっかりしてくださいね)、室内にその後長時間いる場合は冷えを解決できるアイテムの用意をして「首」が付くところは冷やさないようにしましょう。
二つ目は、『水分補給』です。
外に居れば「汗」をかいて体温を冷やそうとします。
汗をかくと喉の渇きを癒すために「水分補給」を行いますが、身体の中の「塩分(ナトリウム)」が排出され、水分補給により、より身体の中の「ナトリウム」が薄まることで「低ナトリウム血症」を起こします。
「低ナトリウム血症」は様々な症状を引き起こし「吐き気」や「けいれん」「意識障害」など酷くなると取り返しのつかない状況を起こします。
そうならないために、大量の汗をかいたときは「塩分」も一緒に補給し、「低ナトリウム血症」が起こらないように注意しましょう。
もし、塩分を摂取しても、スポーツドンクを飲んでも体調がすぐれない場合は、すぐに医療機関に診てもらうようにしましょう。
そして冷たい飲み物を一気の飲むことも先ほど記載しましたが、内臓が冷えることで身体へ負担になりますのでできるだけ常温のもので、その時(塩分入りか否か)にあった水分補給を行うようにしましょう。
そしてたまには冷たいジュースやお酒を飲んでストレスも解消しつつ、夏の終わりの養生を行いましょう。
以上です。
今回も皆様の生活の中の健康・美容にお役に立てれば嬉しく思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。