こんにちは、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
今回のテーマは「天気病」についてお話したいと思います。
「天気病」と言うとしっくりこないかもしれませんが、実は天気の変化や気圧の変化で体調不良を起こす人がいます。
この体調不良は「天気病」や「気象病」といわれており、発症する人にとっては本当に辛い状況です。
起こる症状としては
頭痛・関節痛・めまい・だるさ・アレルギー・喘息などなど・・・
辛い症状が起きます。
何故?このような症状が起きるのでしょうか?
今の時季のように、雨や曇りで気圧が下がったり、天気が回復したりすると、耳の中の内耳(ないじ)がセンサーのような役割をし、気圧の変化によって自律神経が乱れやすくなるといわれています。
特に女性ホルモンのバランスにも影響するといわれ、男性に比べて女性が多く、しかも40代から増えるといわれる体調不良の一種です。
昔は原因不明の体調不良といわれていましたが、今は「気圧」による体調トラブルとわかり、昔に比べて対応できることが増えました。
今回は少しでもこの「天気病」「気象病」が楽になる対策をお伝えできればと思います。
ではどうすれば良いのでしょうか?
先ほどもお話ししたように、この体調不良は内耳によるトラブルです。
そのため、内耳にしっかりと栄養を送り届けてあげることが重要です。
「天気痛」が起きないように、予防策として「耳のマッサージ」や「耳周りを温める」ことをしてあげましょう。
内耳に十分な血流(栄養)を与えることで「天気痛」の対策につながります。
ただ、耳は繊細な部分でもありますので、マッサージするときは強くやり過ぎないように優しく指でつまんでマッサージしてあげましょう。
再度、耳周りのマッサージについてお伝えしますね。
※たいしたやり方ではありませんが(笑)
まずは両耳を優しく両手で親指と人差し指でつかみます。
つかんだら「縦」「横」「内回り」「外回り」などゆっくりひっぱる、優しく耳を回してあげましょう。やりすぎは肌を痛めますのであくまでゆっくり、優しく行ってください。
また、耳周りを温めることでも血流が良くなり、リンパも流れやすくなりますのでお勧めです。
両耳を両手で塞いで、優しく内回り、外回りすることで、熱が生まれます。
もちろん温めたタオルなどをやけどしないように耳の後ろに当てて血流を良くしてあげても大丈夫です。
「天気痛」により自律神経が乱れる事を防ぐために、内耳の血流を良くする方法をお伝えしました。
しかし、それでも起きるのが「天気痛」です。
内耳センサーにより「自律神経」が乱れ色々なトラブルを作り出します。
トラブルを軽減させるためにも、自律神経を整えることも意識していきましょう。
自律神経について簡単に説明しましょう。
自律神経には「交換神経」と「副交感神経」の2種類あり、身体の機能を24時間コントロールする神経です。
身体と心の活性を促す「交感神経」と身体と心を休ませる「副交感神経」の2つの神経のバランスが乱れると「天気痛」のような症状が現れます。
では、どうしたら乱れた自律神経が整うのでしょうか?
自律神経が乱れる一番の原因は「ストレス」です。
少しでも「ストレス」を緩和するために「呼吸」を意識してみましょう。
「ストレス」は中々自分ではどうにもできないものではありますが、「呼吸」を意識することで抱えていた「ストレス」から意識が別にいきやすくなります。
アンガーマネージメントと言う怒りのコントロール法でも怒りから6秒待つことで「怒り」をコントロールすることができます。
ストレスの多くは自分の中の「怒り」も一部関係ありますので、ストレスを感じるようなことがあった場合は、少し時間を置き、ゆっくりと深呼吸してみると、ストレスの原因をスルーしやすくなりますよ。
これから雨も多くなり、暑さと湿気で体調不良に陥りやすくなります。
「天気病」をお持ちでない人も、気持ちが落ち込みやすくなったり、身体の不調を感じたりする日も増えるのではないでしょうか?
毎日楽しく生活するためにも、少しでも皆様のお役に立てば嬉しく思います。
以上です。
本日もお読みいただきありがとうございました。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。