こんにちは、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
今回のテーマは「五月病(ごがつびょう)」についてお話したいと思います。
前回が「心の養生」でしたので、現代医療に結び付けてお話していきたいと思います。
「五月病」とはいつ頃からの言葉でしょう?
実は調べたところ、1971年に心理学者の望月衛(もちづき まもる)さんが、「五月病」という言葉は1956 ~1957年に自分が使って定着したのではないかと発言したといわれています。
※出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
意外と最近ですよね。(まだ50年位です)
もっと昔からあった言葉だと思っていました。
そして「五月病」とは、どんな病気でしょうか。
簡単にいえば、新年度の4月に入学・入社した新人に多く出やすいトラブルで、5月ごろになると現れる精神の不安定状態をいいます。
(ご本人だけではなく、ご家族もなる可能性があるようです)
そのため「五月病」といわれるのですね。
しかし、五月病は医学的には「適応障害」や「抑うつ状態」と呼ばれる状態です。
「新入生」や「新入社員」が新しい環境に飛び込む事で、大きなストレスになり自分の意志とは関係なく気持ちの浮き沈みが起きる現象といわれています。
ゴールデンウィークの休みの中、実家で久しぶりに家族と会い気持ちが揺らいだり、友達と仕事の環境や待遇を比べてしまい、隣の芝生を羨ましいと感じることで、ストレスや不安、イライラなど色々な感情がコントロールできなくなり、やる気を失ってしまうことが多いと聞いています。
新しい環境での「人間関係」による気持ちの浮き沈みも学生から社会人になる人は特に多いと感じます。
先ほどもお伝えしましたように、名前は「五月病」ですが、正式名称は「適応障害」や「抑うつ状態」ですので6月からも引きずりますし、それ以降も続く人もいます。
そうならないためにも、ストレスを解消できる「特別」を用意しておきましょう。
ただし、食べ物やアルコールをストレス解消の「特別」にしてしまうと依存症や過食、拒食につながる場合もありますので注意してくださいね。
一番良いのは身体を動かすことでしょうか?
頑張らなくて良いので少し汗かく運動を習慣化することで、気持ちよい疲れやその後の食事の美味しさなどに気づけます。
また、新しい環境や人付き合いのストレスは大きな負担になります。
そんなとき、人と自分を比べていませんか?
同級生や同期、または先輩と今の自分を比べ、あれが出来てない、あれが劣っている・・・・
そんな言葉を自分自身に投げつけて、自分を傷つけていませんか?
人と比べても良いことはありません。
昨日の自分と比べて成長出来ているか考える。
もし、成長できていればきっと前に進んでいます。
そんな自分を沢山褒めてあげましょう。
しかし、昨日の自分より成長出来ていなかったら?
まだ先に進めるはずです。
自分に気合を入れてあげましょう。
1か月前の自分と比べて成長出来ているか考える。
1年前の自分と比べて成長出来ているか考える。
軸を自分に頑張れば、きっと誰かと比べることもないし、落ち込むことも、羨むことも、相手を嫌いになることもありません。
「五月病」の多くは人間関係や自分の仕事や勉強に対する劣等感なども影響すると聞いたことがあります。
自分を好きでいてあげるためにも、褒めること、叱咤激励することを自分にしてあげましょう。
そして、誰か大事な人にそれができるようになれば、「五月病」という言葉はなくなるかもしれませんね。
本日もお読みいただきありがとうございました。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。