■野菜売り場
今日はお昼の時間が無さそう、もしくは時間を取るのが勿体無いなぁ〜と
ついつい良く無い〝仕事中毒“、、、いや、我ながら時折ウンザリする
“クソ(品の無い言葉を本当に申し訳ありませんm(_ _)m)真面目病〝にかかり、
朝の通勤途中でコンビニに立寄り、何も欲しく無いけど取り敢えず何か買う。
お昼に何が食べたくなるかなんて、分かる訳が無いと思いつつ。
ゆとりの無い生活はいけないと、時間に追われても脳の休息は必要と思い直して
一人でボォ〜とする時間を求めて近くのランチに出ることも。
何が食べたい訳でも無く、半分残す。折角作ってくださった食べ物を、なんてバチ当たりな。そして本当に勿体無い。
終戦前に生まれた両親に育てられたせいか、食べ物を残すことにはやはり罪悪感が。
「今日はお腹が空いた!」と近くのカレー屋さんに行くと、いつも親切なネパール人の方が
「イソガシイ?」「イソガシカッタ?」と笑顔で毎回話しかけてくれる様子に、
某缶コーヒーのCM宇宙人ジョーンズのように、この惑星の住人は、、、と日本人特有の仕事中毒
を見透かされているような気がして何か恥ずかしくなり、、、。
以前父に「お前は甘やかし過ぎて取り返しのつかない事になった」と何かで言われた事があり、
三人姉妹の末っ子のせいか(世間の末っ子の皆様申し訳ありません)、子供の頃、確かに何をしても叱られなかったような。3つ以外は。
・危ないこと
・他人の不幸を口にすること
・お箸をつけた食べ物を残すこと
金魚の黒い模様を汚れているから洗ってあげようと、金魚鉢にシャンプーを入れて全滅させても、
枕の黒いブチブチが(小さなカビだったのでしょうか)どこまでそれがあるのか知りたくなって枕を切り、部屋中そば殻だらけにしても、
近所のキャベツ畑で採った芋虫を引出しに入れて母を卒倒させても、
電車ごっこで道路に描いた線路が家の中までマジックで続いていても、、、。
自分が親だったらきっと激怒しているであろう事にも寛容に育ててくれた感謝すべき両親も、
この3つに関してだけはまるでスイッチが切り替わったように怖かった。
あともう一つ、姉妹で騒いで母のお昼寝の安眠妨害をした時もそこそこ怖かった。
話を戻し、最近テレビで筋肉隆々の方々のお食事の番組を見て、その方達のある種の定番、
ブロッコリーと鶏肉のささみ、脂質と糖質が少なくタンパク質を補う的な。
ボォ〜と見ていると不思議に美味しそうにも見えて来て、
先月生命保険のお姉さんがくださったレンジ用の蒸し器のタッパーを思い出し、「野菜を蒸せばいいんだ!」
勿体無いお化けが出そうなランチに疲れていた私にとって、まさに天からの閃きのような
瞬間でした。
「でも、近所のスーパー行っても何も無いしなぁ」
「そうかぁ?」と主人。
随分前に読んだ、宮本輝氏の何かの小説の
「全ての星が空から引き払って姿を消していたとしても、私は気がつかないだろう」との
一節を思い出し、まさにそんな心境でした。

色とりどりの新鮮な野菜が豊富に溢れ、こんな近くに、こんなにも魅力に溢れる場所に
私は何年も気が付かず、時は金なりとばかりに必要な買い物だけを一気に済ませる生活を、
一体いつからしていたのだろうかと。
私は今、ぐるぐる回したい衝動に駆られるリナーシェの野菜タワー(回りませんよ、多分、、、)

が、いつか本社に来たらイイのになぁと密かに夢みています。
決して人様にお見せ出来るお弁当ではありませんが、これもまた私の等身大の姿として
一笑いただけましたら嬉しく思います。
ドクターリセラ リセラアカデミー藤川知子

