こんにちは、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
今年も残り日数も少なくなりましたね。
2021年は皆様どんな1年だったでしょうか?
素敵な1年でしたか?大変な1年でしたか?
どんな1年であっても2022年は皆様に平等にやってきます。
締めくくりの12月は穏やかに過ごしたいものですね。
今回のテーマは「師走(しわす)」についてです。
12月は皆さんご存じのように「師走(しわす・しはす)」と呼ばれており、
「先生も走るくらい忙しい様子」から来ているとあります。
所説いろいろあり、1年が終わる様子を
1年が終わる→年が果てる→年果つ(としはつ)→しはす
と当て字として読んでいたりもしたようです。
そんな師走の養生(ようじょう)についてお話します。
師走の養生というよりは冬の養生(11~2月)ですね。
この時期は「閉臓(へいぞう)」と呼び、字のごとく閉じこもる季節です。
中国の最古の医書である黄帝内経(こうていだいけい)には、
直接寒さを味わうことなく、体を温め、早寝し、少し遅く起きるようにして冬の寒さを乗り切りましょう。と書いてあります。(ざっくりです)
冬は動物も冬眠し、植物は土の中で春を待ち望みます。
実は、冬は夏に比べて体力消耗が大きい季節ともいわれていますので、春からの芽吹きに向けて体力温存、のんびり毎日を過ごしていきましょう。
五行では「腎(じん)」「黒」「鹹(しん)」「水」「恐」が冬のこの時期に当てはまります。
「腎」は先天の本(せんてんのほん)とも呼ばれ、両親から受け継ぎ、生まれながらに持っている生命力やエネルギーの事をいいます。
この腎は「老化」や「生殖」を司り、年を取るにつれて弱ってくると、先天の本のエネルギーも減ってきていますので、足腰に影響が出たり、泌尿器に影響がでたりします。
では少しでも「腎」を元気にするにはどういたら良いでしょうか?
腎は下記のような食材を摂ることで補うことができます。
例えば・・・
【補腎(ほじん)】腎を補う
昆布・黒豆・黒キクラゲ・牡蠣など
【助陽(じょよう)】根本より体を温める
クルミ・海老・羊肉・にら・シナモンなど
【滋陰(じいん)】陰を補充し、乾燥・冷え対策
黒ゴマ・ユリ根・牛乳・豚肉・ホタテ
など沢山の食材の力を借りることで、冬の寒さや老化によるトラブルを防ぐことができます。
運動は体力を奪いますのでストレッチやヨガなどで体を伸ばすなど無理ない運動を行いましょう。
以上です。
2021年1年間コラムをお読みいただきました皆様ありがとございました。
来年も皆様どうぞ宜しくお願い申し上げます。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。