こんにちは、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
今回のテーマは「残暑」についてです。
今年も昨年同様本来の日本ではない暑さで日々戦っているのではないでしょうか?
外に出れば35℃以上の気温に「やる気」も「元気」も出ない日々を送っている人もいると思います。
私もそんな一人です(笑)
今回はこの残暑の中、熱中症に注意しながら乗り切る、東洋医学的な考えをお話していきたいと思います。
残暑の時期の「養生(ようじょう)」は大きく3つです。
【1】身体の熱を逃がしてあげましょう!
身体が暑くなると汗をかいて熱を下げる「恒常性」が本来働きますが、疲れや体調不良などで上手に汗をかき、熱を逃がすことが出来ない場合があります。
そんな時は熱を下げる食材を意識してみましょう。
この時期意識したい食材は「夏野菜」です。夏野菜は身体の熱を下げる力があります。ゴーヤなどは熱も下げて、身体の中の余分な水分も取ってくれるのでお勧めです。
他にはナス、キュウリ、トマトやバナナなどが身近なものでありますので食事に取り入れてくださいね。
【2】しっかり水分補給してあげましょう!
水分補給というと暑い夏は「生ビール!」と思われるかもしれません(自分だけですかね?)。
暑い夏は【1】でもお伝えしたように汗をかいて熱を下げようとします。水分をしっかりとらないと汗となって抜けていくだけになり、血液もドロドロになりやすく、危険な病気になる可能性も高まります。
そんな状況から守るためにも常にお水を持ち歩き、こまめな水分補給を行いましょう。
「冷たいお水」も良いですが、胃に負担がかかる事も考えて常温のお水を飲むことをお勧めします。
また、「冷たい緑茶」も良いですがカフェインには利尿作用がありますので暑い外へ出かけるときは飲みすぎないように注意しましょう。メリットは緑茶を飲むと、身体の熱を下げるので家に帰って熱を下げるにはお勧めです。
そしてアルコールも同じく利尿作用があります。そのため、チェイサー(お水)をはさみ、アルコール度数を減らしながら上手に夏の暑さを楽しんで下さい。
【3】身体に栄養をチャージしてあげましょう!
夏は素麺や冷や麦、蕎麦など簡単に食べられ、のど越しの良い食べ物ばかり食べてしまいますよね。
しかし夏バテしない体力をつけるには、カロリーがあっても栄養が足りていません。「現代型栄養失調」と言って問題視されています。
漢方では「気を補う」ことから夏バテ防止や栄養補給を考えて、豚肉やイモ類、お米、豆などしっかりお腹に溜まり元気が出る食材を積極的に摂っていきます。
できればプラスしてビタミンやミネラルが補給できる野菜などをしっかり摂ることが大事です。
汗で塩分も失われますので補給して身体をしっかり整えてくださいね。梅干しなどを持ち歩くのがおすすめです。
以上3つの注意点をお話いたしました。
「残暑」という美しい日本語は、最近は恐ろしい言葉の様に聞こえます。
大切な命を守るために、まず自分、そして大切な人へ残暑の乗り越え方のヒントとしてお伝えいただければと思います。
以上です。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。