こんにちは、漢方養生スタイリスト「福田 貴之」です。
今回のテーマは「穀雨(こくう)」についてです。
穀雨(こくう)とは二十四節気の一つですが、皆さん聞き覚えの無い言葉だと思います。
私のコラムは東洋医学や漢方などを中心にお話をしていますので、聞き覚えの無い言葉がたくさん出てきます。
折角日本という四季をもった国に生まれたことを実感できる言葉でもあります。覚えておくと何かの役に立つかもしれませんので、頭の隅っこで是非覚えていてくださいね。
今年、2021年の「穀雨(こくう)」は4月20日と言われています。
穀雨(こくう)とは、春の三寒四温を乗り越え、温かい日が続くことと、雨が多くなることで穀物が育ちやすい季節になったことを伝えます。
個人的に今年は三寒四温を強く感じる春で、着るものに困ったように思います。
しかしそんな環境を乗り越えて温かくなり、恵の雨が穀物を潤し成長させる時期の始まりが穀雨(こくう)です。
春は冬に溜め込んだ「気(元気・エネルギー)」を巡らせる季節です。
身体の中に溜め込んだものを流すためにも、香りの良い食材を摂取すると「気」が巡ります。
春はスーパーなどにも香りのよい野菜なども多く並びますので、「元気」「エネルギー」の為にちょっと食事に取り入れてみましょう。
「セロリ」「三つ葉」「シソ」など香りのよい食材を添えて香りを楽しみましょう。
※食べるのが苦手ない人は香りだけでも楽しんでみませんか?
そうすることで、春のトラブル「肝の高ぶり」による目のトラブルや自律神経の乱れ(気持ちが乱れる)が落ちついてきます。
また「気」は元気やエネルギーだとお伝えしました。
気虚(ききょ)といって、エネルギーが足りなくて元気が出ない人などはエネルギーを補う必要があります。
そんな人は、大豆や山芋など栄養のあるものを摂取し、食事をゆっくり楽しみながら気を補いましょう。
春も終わりを迎え、間もなく暦の上では夏がやってきます。
湿気も増えるゆらぎの梅雨もこれからやってきます。
日々の養生がこの先の心や身体を整えます。
こんな時だからこそ、自分を労わってあげたいですね。
以上です。
ありがとうございました。
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。