一日一生(いちじついっしょう)という言葉を聞いたことはありますか?
似た言葉として「一日は一生の縮図なり」という言葉があります。
今日一日思うことの積み重ねが一生になる、更に言えば、「今」「ここ」が大切という意味です。
数々の一流企業の顧問をした哲学者ジム・ローンさんによる、こんな言葉があります。
「シャワーを浴びているときはシャワーに集中しなさい」
この言葉を聞いた時、それがすごく心に響いたことを覚えています。
また、私の尊敬する著作家の小林正観さんは
「幸せ観」について話をされています。
今日一日を幸せに思っていないと、幸せが先にあるように思ってしまう。
もっとこうしたら幸せになるんじゃないか、
例えば、もっとお給料が増えると幸せになるんじゃないか、
もっと休みが増えれば幸せになるんじゃないか、
恋人ができれば幸せになるんじゃないか…など。
なぜか幸せを他に求めてしまうのですが、
普通に仕事ができて普通にごはんが食べられて、
今ここにいるということ。
これ自体を幸せに感じることが出来ると幸せです。
幸せって存在するものではなく、
「これがあれば幸せ」という絶対的なものでもないと思います。「普通が幸せ」、「今が幸せ」という一日の積み重ねが、
冒頭でも言ったように、一生の縮図になるのではないでしょうか。
“自分がどう捉えるか”が大切で、
「幸せだ幸せだ」と言う人は幸せな方向に導かれ、
「自分は不幸だ」、「もっとこうできたのに」と思っていたら、
そういう方向に導かれます。
少しの欲望は大事ですが、「もっともっと」の世界はキリがありません。
今を幸せに感じられる人が幸せだと思いますので、
「普通が幸せ」、「幸せは今ここにあるんだ」という考え方をして、
自分自身が満たされることによって
周りにも分け与えることができると思います。
皆さんも、ぜひ考え方の参考にしてみてください。