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  • 中野 裕弓

悩んだときのコイントス

朝目覚めた時から私たちの生活は毎瞬、毎瞬いろいろな選択の連続です。

朝はパンにする? ご飯?
今日はどの服にする?
今日の夜は、何をする?
週末はどこへ行く?

何気なくチョイスしているそれらの出来事。でもその一瞬一瞬の選択が私たちの人生を形作っていくのですね。

日常のルーティンならばそんなに悩みませんが、人生でどちらにしようか二者選択で悩む大きな出来事もありますね。

例えば、
引っ越しをするか、今のままか
今の仕事を続けるか、転職するか
この人と結婚するか、やめておくか
実家に帰るか、現状維持か
旅行に行くか、見送るか
これを買うか、今はやめておくか

そんな時…
あなたはどうやって次のアクションをチョイスしていますか?

占いに答えを求めたり、本を読み漁ったり、先輩にアドバイスを求めたり、データ分析をしたり、げんかつぎをしたり、祈ってみたり、、

いろいろ迷いだしたらキリがありません。

ずいぶん前ですが、アメリカ人の作家アラン・コーエンさんとジョイントセミナーをしたときに面白い話をされていました。

どちらにしようか決めかねた時、そんな時はまずコインを用意します。

表が出たら仕事を続ける、
裏が出たら仕事はやめる、
という風にあらかじめ表と裏で決めておきます。

そしてコインを放り投げて手のひらで受けます。そこで表が出たら?

仕事をやめることにする…ではなく

その瞬間に、あなたの心がどう動くかを見るのです。
「あーやっぱり」でしたか?
「えー、うそ」がっかりでしたか?

答えが何であるかは問題ではありません。
落胆したり、喜んだり、ほっとしたり、頭に血が上ったり、そういうキャッチをするのです。

コインの表か裏を見たとき、その瞬間に心に浮かぶこと、それがあなたの本心。

通常、大人になった私たちは、理性(左脳)で物事を理解したり、結果を想定したり、行動を決めたりするのに慣れすぎています。
そうなると本当の自分が望んでいるもの(本音)を見過ごす傾向があります。

そんな時、このコイントスはとてもシンプルで、一瞬にして自分が本当に何が望んでいるかを見極めることができるとても便利なやり方です。

私の知り合いにも、コイントスをして人生を変えた人がいます。

彼女は長い間、変わりたい、現状を変えなきゃと思っていても、変わらないでいる理由を左脳が次々に送ってくるので動けないでいたのだそうです。

コインが裏が出て現状維持と言う結果になったときに、彼女の心ははっきりいやいや!と言いました。
その心の中の波を見逃さなかった彼女は、自分が本当に求めている事は変わることだとやっと気がつきました。

それにより…

その後、仕事を辞めて、念願だった海外に行くことになり、その土地で生涯のパートナーとなる人に出会い、今は2人で海外で幸せに暮らしていると言うことです。

コイントス、なかなか使えますよ。

お店と木を背景に撮影した中野裕弓さんの写真。

SNSSHARE

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COLUMNIST
中野 裕弓
人事コンサルタント
ソーシャルファシリテーター
中野 裕弓
HIROMI NAKANO
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19歳で語学研修のためロンドンに渡り、その後9年に及ぶ英国生活を経て、
東京の外資系銀行、金融機関にて人事、研修などに携わる。

1993年、ワシントンD.Cにある世界銀行本部から、日本人初の人事マネージャー、人事カウンセラーとしてヘッドハントされ世界中から集まったスタッフのキャリアや対人関係のアドバイスに当たる。

現在は一人ひとりの幸福度を上げるソーシャルリース(社会をつなぐ環)という構想のもと、企業人事コンサルティング、カウンセリング、講演、執筆に従事。 また2001年に世界銀行の元同僚から受けとったメッセージを訳して発信したものが、後に「世界がもしも100人の村だったら」の元となったため、原本の訳者としても知られる。

「自分を愛する習慣」をはじめ、幸せに生きるためのアドバイスブックや自分磨きの極意集、コミュニケーションスキルアップの本など著書多数。

2014年の夏、多忙なスケジュールの中、脳卒中で倒れ5ヶ月の入院生活を経験する。
現在はリハビリ療養の中で新しいライフスタイルを模索中。脳卒中で倒れたことが人生をますます豊かで幸せなものにしてくれたと語る。

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