みなさま、こんにちは!
ドクターリセラをこよなく愛するフリーアナウンサーの魚住りえです。
今回は「話し方の波長を考える」ことについてお話したいと思います。
波長というのは、話し方のトーンのようなイメージです。
声の高さ、声量、喋るスピードが主な要素です。
結構、このあたりを知らないうちに上手に使っている方もいらっしゃるかも知れません。
特に女性は感受性が豊かですし・・・
ですが、あらためて話し方の波長が、その人のキャラクターや、その場の空気に及ぼす影響について考えてみたいと思います。
まず、声の高さですが、高ければ高いほど「元気、若い、情熱的」な印象です。
低い声は「落ち着き、威厳、しっかりしている」ようなイメージになります。
早口の方は「頭の回転が速い、エネルギッシュ」ですし、ゆっくり話される方は「ゆったり、癒し、ほのぼの」といった印象です。
声量についてはご想像通り、声の大きい人は小さい人にくらべて積極的な感じがしますね。
かといって、声量が小さいからといってダメなことはなく、そのほうが相手が落ち着くことも多いことは経験で感じておられると思います。
この組み合わせで、その人のキャラクターが決められていることも多いのです。
特に俳優さんは、ルックスと話し方のトーンにずれがないと、人気者になりやすい傾向があります。
「声がいい」から売れる、というより、「外見どおり」であれば視聴者にすんなり受け入れられるからのようです。
例えばいつまでも「可愛らしい」印象の深田恭子さん。
高い声で、のんびり話されています。
大きな声でもないですし、「若々しく、ほのぼの」した雰囲気を醸し出しています。
彼女がもし「低音ボイスで早口、しかも大きな声」だった場合、かなりイメージが違いますよね。
また、クールでカッコいいルックスの木村拓哉さんや福山雅治さんが、さんまさんのような「高い声で早口」でまくしたてる人だったら、どうでしょうか?(笑)
こんな風に、人の聴覚は意外に敏感で、その人の印象や、もっと言うと話し方一つでその場の空気を変えてしまう威力があります。
例えば、騒いでいるお子さんを落ち着かせたいとき、お母さんが「高い声で早口で大声」で叱れば、ますますその場のテンションが上がってしまいますので、お子さんの気持ちをクールダウンさせることが出来ません。
また、のんびりゆったりした会話の途中で退席しなければならない時、「時間が来てしまいました、お先に失礼しますね。」とはきはきとスピーディに伝えるほうが、その場の空気を少し緊張感のある感じに変えることができます。
こんなふうに、何を話すかに加えて「どのように伝えるか」を意識すると、日常生活のコミュニケーションがますます楽しいものになるかもしれません。
是非お試しください!