夏のご挨拶といえば・・・!
【お中元】ですね。
現在の若い家庭の人は、個人や親戚間でのやり取りは少なくなっているかもしれませんが、
せっかくの日本の伝統です。
由来やしきたりについてお話したいと思います。
お中元は、中国の「三元」という行事が起源です。
仏教の行事としてご先祖様のためのお供え物を近隣にくばる行事でした。
その後「お世話になった方への贈り物」という風習に変化していったといわれています。
現在のお中元は、主に7月から8月にかけて、
お世話になった方や離れて暮らす親戚に対して
贈り物をする行事となっています。
お中元をいただいた場合「お返しがいるのかしら?」と
思うこともあるかもしれません。
お中元は基本的に「いつもお世話になっております」という
お礼を込めて、目下から目上の人へとお贈りするものです。
たとえば
子供夫婦から親夫婦へ、部下から上司へと贈るのが基本です。
お中元をお返しすることは「こちらもお世話になっています」ということになりますが、
結婚祝いなどのように半返しといった決まりはなく、
基本的にお返しをする必要はありません。
ですが、もらいっぱなしで良いということではなく、
お中元が届いたらお礼状を早めに書いて送りたいですね。
『人の想いに人が気持ちのこもった手書きのメッセージを伝えること』
今のSNS時代には必要です。
たとえば同僚や友人などからいただいた場合には、
お返しをしたほうが良いですね。
さて、お中元には何がいいか?というと
お中元には2,000円程度の気軽なものから、20,000円を超えるものまで、
価格帯はさまざま。
先日、既婚者のネイリストさんと
『実家から旦那様側へのお返しにいつも母親から何が良いか聞かれる』
と
『お酒を飲む人ならお酒、好きなものがわかってればいいけど、やはり無難な日持ちするソーメンとかジュースやゼリーですかね?』
なんて会話したばかりですが・・・・
よほどのことがなければ、3,000円から5,000円くらいの、
贈る側の受け取る側も負担になりにくいものがオススメかと。
あまり高そうなものを贈ると、受け取った側に
「お返しをしないと悪いかもしれない」と気を遣わせてしまうことにもなります。
贈るものは、定番はそうめんやコーヒー、ビールなどがありますが、
相手の好みがわからないときは
最近ではカタログギフトを利用する方法もあるようです、
相手の好みを気にせず贈れるのが良いですよね。
お中元を贈ると同時に、相手先に今の状況がわかるような一言メッセージなんかを添えられると
モノだけの繋がりではなく、人としての交流になりますので、
お世話になった方、親戚や友人にもぜひ贈りたいですね。