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  • 奥迫 哲也

ビジョンを明確に持つ(2019年2月19日の朝礼より)◇

昨日、新入社員教育課程のフレッシャーズスクールで
スーパープレゼンという初めての企画を行いました。

新入社員の皆さんが10分間自分の感動エピソードを話します。
入社してからの感動エピソード、または生きてきた中での
感動エピソードということで発表しました。

その中で塚本さんは社長になりたいと話しました。
社長になるビジョンがあることを以前から聞いていたのですが、
その背景を聞いたときに応援をしてあげたい気持ちになりました。

彼は決して裕福な家ではなく、ゲームも買ってもらえずに、
給食費の紛失事件があったときにゲームがない子の家が
怪しいんじゃないかと言われたこともあったそうです。

その中でお父さんお母さんが、自分のことよりも
子供のことと言って、自分たちの食べるもの、着るものを削ってでも
こどもにしっかりした教育をさせてたいという思いで彼を育ててきました。

そして初任給でプレゼントにネクタイを買って渡したしたときに、
そのときは何も言わなかったのであまり嬉しくなかったのかと思ったら、
大切につけるのがもったいなくてずっと飾っていたのがあとでわかったそうです。

親孝行をしたときの思い、自分が社長になって
親孝行をしてあげたいという思いを10分間語ってくれました。
非常に頑張ってほしいという気持ちになりました。

ビジョンを持つことがすごく大事で、
皆さんも職場ビジョンを立てていますよね。

今一度自己成長ノートにある自分のものを見てもらえますか。
皆さんそれぞれ書いていると思います。

僕も日本創造教育研究所さんの研修に行ってかなり時間をかけて作ったものを、
そこから何度も何度もブラッシュアップして、
「日本一社員の目の輝く会社をつくる」というものを作りました。

「あの会社って、社員さん目輝いてるね!」といわれる会社を作りたい
という社長としてのビジョンです。

僕はそのために、どうしたら皆さんによりやりがいが出るのか考えています。
今回取り入れるアメーバ経営もそのひとつで、大変だけれど自分事としてやる、
少単位で小さな部署単位がひとつの会社として経営をしていく気持ち
というのがアメーバ経営です。

福利厚生も含めて社員の目が輝く会社にしたいと思っています。
「あの会社の社員さんて、死んだ魚みたいな目をしてる」と
言われる会社の社長は嫌じゃないですか。
働く環境というのを、どうしたら良くなるかと考えて行動しています。

皆さんの職場ビジョンが、本当にそれを達成することで
自分のモチベーションが上がるのかということを、
一度作ったからずっと固定するのではなくて、都度見直してほしいと思います。

月初朝礼で今度の第93回甲子園に出場する米子東高校の話をしました。
進学校で部員が今回出場する中では最少の16人という部員数の米子東高校が
ユニークな監督の指導方法がすごく話題になり注目されています。

その中の一つが甲子園に行きたいではなく、
甲子園に行ったらどんないいことがあるかということを選手に書かせるそうです。

甲子園に行きたいのはみんな行きたいです。
でもその先の、行ったらどんないいことがあるかということを書かせる。

ですから皆さんが、たとえば「憧れられる化粧品ブランドにする」
そうなるとどんないいことがあるのか?
まずひとつが自分軸、他人軸、それと有形無形で考えます。

他人軸の無形でいえば「親が感動する」「学校が注目を浴びる」。

自分軸の有形でいえば「土が持って帰れる」など。
自分軸の無形でいえば「プロ野球に行けなくても
甲子園に行ったということが自分ブランドになる」
とにかくそういうことを書かせるそうです。

自分軸と他人軸、有形無形で考えて、いろいろ書いてみる。

それをすることによって、
自分軸他人軸有形無形でひとつのマトリクスで考える。

他人で無形だとどんなことがあるんだろう、
他人で有形だとどんなことがあるんだろうみたいなことをとにかく考えていく。

モチベーションが落ちるときは誰でもあります。
ビジョンがあるとそのときに頑張れるんです。

そういうところまで自分のビジョンが持っていけてるか、
ということをブラッシュアップする必要があります。

せっかく自己成長ノートというのを書いているので、
職場ビジョンもですが、家庭、プライベートでのビジョンも作ってもいいと思います。
自分が何を頑張れるかです。

塚本さんであれば社長になるということが親孝行で
親に喜んでもらうということが一番のモチベーション、
そうすると辛いときでも頑張れる。
皆さんが辛いときでも頑張れるまでのビジョン。

なんとなく言われたから作ったではなく、たとえば3年以内に部長になるでもいいんです。
5年以内に30人の社長のうちの一人になるでもいいです。

そして役員を目指して、それをすることによって
どんな自分にいいことがあるのか、自分軸他人軸有形無形で考えたときに
どんなことがあるのかということを書く。

それがモチベーションになる、頑張る力になるということまで落とし込む、
そういうことを米子東高校ではやっています。

自分のビジョンをほとんどの人が作っていると思いますので、
皆さんもう一度、本当にこれでいいのかと見直してみてください。

僕もどういう表現がいいのか日創研さんで作ったものをブラッシュアップして
自分にピタッとくる表現を何回も何回も考えて作り直しました。

手帳に会社のビジョンというのがありますよね。
これも去年変えました。

会社の成長とともに化粧品だけではなく、
もう少し包括した、ドクターリセラの将来の姿、
〔人と地球が喜ぶ世界でオンリーワンの会社にする。〕

僕含め経営幹部は世界でオンリーワンの会社になれば
どんないいことがあるのかということまで落とし込んで、
それでモチベーションにできるくらいまでのことをピックアップして書く。
そこまでしないと引き寄せの力が働かないのです。

ですから皆さんが、何がモチベーションなのか
ぜひもう一度見直して、このためだったら頑張れるということを書いてほしいです。

僕は初期、親孝行のためだったら頑張れる、でした。
うちも親が貧乏だったので、親をとにかく助けたい、

家までの道が本当に細く舗装されておらず車が落ちるような道だったので、
その道路を舗装して広げたいということがモチベーションになって頑張れました。
ですから皆さんも、小さなことでもいいです。

自分が頑張れることということまで落とし込んで、
このビジョンを達成したらどんないいことがあるかということまで
落とし込んで考え直してほしいと思います。

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COLUMNIST
奥迫 哲也
ドクターリセラ(株) 代表取締役社長
一般財団法人 りせら財団 理事
奥迫 哲也
TETSUYA OKUSAKO
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「全日本全身美容業協同組合」理事長
「財団法人 日本企業構造改革機構」理事

1964年、島根県江津市生まれ。
1993年、29歳で漢方薬局を開業。
1997年に株式会社シードとして事業拡大、
2000年にはエステティック事業部を発足させ、エステ業界に参入。
安全で結果が見える化粧品をコンセプトに自社製品の開発に取り組み、
2001年アクアヴィーナスシリーズ、2003年ADSシリーズ、
2017年Recella Divaシリーズ、2018年cocochiaシリーズを発表する。
製品は全国のエステサロン3,203店舗(2024年2月末時点)を通じて販売し、業界初「これがないと困るスキンケア」調査開始以来全年連続1位にも選ばれる。また、「ベストアイテム」では3年連続受賞し、殿堂入りを果たす。

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