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  • 奥迫 哲也

器(2018年12月7日の朝礼より)◇

器という項目です、
この項目を見て思ったのが、創業25周年パーティでの中野裕弓さんです。

人間はピンチのときや逆境のときに器を試されると思います。

中野裕弓さんが壇上で話されて、パーティー中ガヤガヤして申し訳なかったのですが、
その中でも一生懸命話されている姿が印象に残っています。

中野裕弓さんは知っての通り脳梗塞で半身不随になり
車椅子に乗っておられます。

講演もしてもらいましたが、
倒れていない健常者の自分と、
障害者になった自分と、どちらを選択できるとしたらどちらを選びますか
というと、間違いなく障害者の自分を選ぶと、心の底からおっしゃっています。

弱い立場になることで見えるものもある
逆にそういう体験をしたからこそ、講演などで、
より説得性を増すというところがあると思います。

やろうと思ってできることではないこともありますができる限りやってみましょう。

たとえば人前で話すということも、創業25周年パーティーの最後に
岩川さんと脇原さんと副社長が話しましたが、実は始まる直前に3人に伝えました。

ドクターリセラの幹部の返事は はい か YES しかありません。

岩川さんが島根からのバスで着いたとたん「朗報ですよ」といったところ
「逆に前から言われなくてよかったです。
前から聞いていたらずっと緊張してたので、これぐらいがちょうどいいです」と
堂々と発表してくれました。

そういうこともひとつの体験なわけです。

ですから自らいろんな体験を積むというのは
非常に大事なことだと思います。

価値観は、国によっても本当に違います。
中国では食事を残さず食べるのが失礼になります。
残すのが礼儀です。

もうおなかいっぱいです、食べ切れませんという印です。
全部食べると、まだ足りませんという意思表示になります。
国によって違うので理解しないといけません。

中国はもともと貧しい国からのスタートだったので、
やはり人が来たらたくさんもてなす
食べきれませんというのがもてなしという文化です。

一方、スペイン、サグラダ・ファミリアを見て
「いつまで経ったら完成するんだ」ということではなく
時間をかけることに価値があるという考えです。

早くできることが価値があることじゃなくて、
時間をかけることに価値があるという考え方です。

国によって考え方、価値観というのが違ってくるので、
それを理解することがすごく大事です。

同じ日本でも、同じドクターリセラ社員でもそうで、私と常務でもそうです。
長年一緒に仕事をしていても考え方が違ったりします。

違う価値観をいったんは受け入れる。
ということが円満に行く方法の秘訣と思います。
部署内でもそうだと思います

育った環境の違いもあります、一番影響を受けるのは両親です。

自分の意見だけを押し通すだけでなく、「違うんじゃないか」と思っても
「そういう考え方もある」といったん受け入れてみる。

それを取り入れるかどうかは別にして、
そういう柔軟性を持つことも器の一つだと思います。

最後に、器の三段階です。
第一段階は、人に任せることができなくて、
なんでも自分でやらないと気が済まない人。

第二段階は、自分の得意なことだけ自分でやって、
苦手なことは人に振る人。

三段階目は、自分が完璧にこなせることでも
相手にやってもらって、影で手伝って、相手に花を持たせる人。

自分がどの段階か、自分のチェックポイントとしてみてください
そしてまた上司、メンバーを抱えている人は
自分のメンバーにそういうことが出来ているか
チェックしてもらえたらいいと思います。
会社もそうです。

社長の器以上には会社は大きくならないといいます。

僕も武蔵野の小山社長からパーティーのビデオメッセージでいただいた
「今日の自分を超えるようにしてください」という言葉が印象に残っています。

小山社長も70歳前ですが、
本当にどんどん進化していろんなことを取り入れてやっておられる。

経験が豊富だからとかではなくて、
若い人のITスキルも「なにそれ?」といって取り入れる。

そして今日の自分を明日また更新していく。
70歳になられても未だに続けられている。

私達も常にいろんな意見を取り入れて器を大きくしていきましょう。

SNSSHARE

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COLUMNIST
奥迫 哲也
ドクターリセラ
代表取締役社長
奥迫 哲也
TETSUYA OKUSAKO
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「全日本全身美容業協同組合」理事長
「財団法人 日本企業構造改革機構」理事

1964年、島根県江津市生まれ。
1993年、29歳で漢方薬局を開業。
1997年に株式会社シードとして事業拡大、
2000年にはエステティック事業部を発足させ、エステ業界に参入。
安全で結果が見える化粧品をコンセプトに自社製品の開発に取り組み、
2001年アクアヴィーナスシリーズ、2003年ADSシリーズ、
2017年Recella Divaシリーズ、2018年cocochiaシリーズを発表する。
製品は全国のエステサロン2875店舗(2018年8月末時点)を通じて販売し、業界初「これがないと困るスキンケア」調査開始以来全年連続1位にも選ばれる。また、「ベストアイテム」では3年連続受賞し、殿堂入りを果たす。

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