こんにちは、漢方養生指導士「福田 貴之」です。
今回のコラムのテーマは「卒業について」です。
来月は入社式もあり、「卒業」の季節になりました。
漢方の卒業と言うと何を思い浮かべるか?
色々考えてみましたが、
みなさんに読んでいただくのに嬉しいコラムにしたいと思い、
「漢方を卒業する」と言うお話をしたいと思います。
漢方は良く「不定愁訴」と言われる、病名は付かないけど、
何か調子悪いなあ・・・と言う人にむいていると言われます。
(そうでない人にも、もちろん使われますが・・)
漢方茶にしても漢方酒にしても薬膳にしても、継続が大切です。
また何か体調が悪く、
処方してもらった漢方薬も長期的に3か月、
継続的に服用したりします。
もちろん予防のために上記継続的に摂取することも大事ですが、
今の状況を少しでも良くしようと摂取することが多いと思います。
そんな「不定愁訴」の人が漢方を卒業。
毎日継続して飲み続ける、
食べ続けることで原因不明の体調不良が良くなったのですから、
嬉しい「卒業」です。
その後、「予防」の為に継続されるのはもちろん素晴らしい継続です。
「卒業」と言うと、切ない響きが私はありますが、
体調不良からの「卒業」であれば嬉しく思いますし、
「卒業」に向けて前向きに頑張れます。
漢方の良いところは、対処では無く、
比較的根本的な改善を目的にするところです。
対処と言うと良い表現ではないかもしれませんが、
今の痛みや辛さを軽減するのであれば西洋の薬に頼るのが一番です。
しかし、根本的な所を改善しないと、
今の痛みやつらさは再びやってきます。
漢方(東洋の薬)は今と言うよりも原因がわからないときや
この先に起きるトラブルを少しでも軽減したい時に活躍できると考えます。
「継続は力なり」と言われるように、
同じ事を毎日こつこつ出来ることは素晴らしい能力だと思います。
しかしそれが毎日の当たり前になるとそれは継続ではなく
単なるルーティンになり、そこには想いが無くなります。
気持の良い「卒業」する為にも、今の繰り返しが
「ルーティン」になっているようであれば
一度「卒業」してみるのも良いと思います。
もちろんゴールを決めて到達したことによる「卒業」が
一番良い「卒業」だと思いますので「卒業」する為に、
日々の継続を見直してみませんか?
漢方養生スタイリスト福田 貴之でした。