Thoughts of the developer
#1
「胸を張っておすすめできる化粧品」
元々化粧品業界で製品に関わる仕事をしておりました。
その中でもずっと心にあったのは『良い製品をつくりたい』という想いです。
なぜ、そう考えるようになったのかは、一人の黒皮症の方に出逢ったことがきっかけでした。
1970年代後半のころ、当時、化粧品公害の訴訟が大きく報じられていました。
その時、私自身黒皮症はなぜ起きたのかを考え、『石油系合成界面活性剤や鉱物油の怖さ』に興味関心を持ちました。
そこから私は
『肌によくない成分を極力入れない、お客様にとって良い化粧品つくりをしたい!本物の化粧品を!』
という想いが強くなったのです。
そんな時、現在のドクターリセラ代表取締役の奥迫と出逢いました。
そこで「面白い水があるので、一度話を一緒に聴いてもらいたい」といわれ、その水の説明を聴くことになりました。
話を聴いていくとその『面白い水』とは、沖縄の海洋深層水からつくられたものでした。
理想の化粧品がつくれる可能性
その水を当時のドクターリセラ社員の営業マンが炎天下の中、会社に戻ってきた時に、火照った肌にシュシュッと振りかけるとその火照りがみるみる落ち着いた様子をみて、奥迫はこのお水の話を聴いてみたいと思ったそうです。
私も海洋深層水に関しては、前職からこだわりをもっていまして、タラソテラピーに活かせる製品をと全国各地に足を運び探し回っていました。その当時ではすでに他の化粧品会社に決まったと言われたり、
運送にお金と時間がかかるものだったりと困難な環境が多く、なかなか製品化の実現が叶いませんでした。
その中でいただいたお話でしたので非常に興味を持ちながら、『面白い水(沖縄の海洋深層水)』の説明を聴いていたところ、
まず今まで聞いた海洋深層水の中で、1番データがあると感じました。
そしてそのデータの中には『線維芽細胞が元気にしてくれる力がある』『抗菌性がある』等、肌にとっても興味深いデータもありましたので、
この沖縄の海洋深層水にとても魅力を感じました。
そのデータをみて当時の私は、
「このデータが本物であれば、画期的な化粧品 ができるかもしれませんね」
といったのを今でも覚えています。
その時お逢いしたドクターリセラ社の皆さんの「良い化粧品作りをしたい」という熱意、 一生懸命さを感じたことはもちろんありますが、ここならば今までの業界にはない新しい化粧品作りができるのではないかと感じたことと、 沖縄の海洋深層水という面白い水を使用した、新しい成分をつかった今までにない自分の理想の化粧品がつくれる可能性があると感じ一緒に化粧品つくりをすることに決めました。
#2
沖縄の海洋深層水をメインとした製品作り
今でいう『アクアヴィーナスブランド』の基礎ラインです。
ただ当時はまだ販路もない中でしたので、はじめの製品つくりは最小限で作ろうとおもった私は
「必要最低限は何がいるんだろ?」と考えました。
まずは、汚れを落とすことが大事ですので洗顔石けんの『ピュアモイスチャーソープ』。
それから、汚れを落としたら水分を補う必要がありますので、化粧水の『ピュアモイスチャーウォーター』。
中の水分が蒸発しないための働きで、美容ジェルの『ピュアモイスチャージェル』からスタートをしました。
考え方としては沖縄の海洋深層水をメインにしたものであり、今までの業界では当たり前だった水と油でつくった基剤を使用しない今までなかった製品製法を用いて、そこまでトラブルがない方でもより良い肌へと導く化粧品として誕生しました。
また、ドクターリセラの製品づくりの考え方として
と、理想を掲げていたので、実際化粧品をつくるとなると、製造工場を探すことはとても大変でした。
工場側としても、防腐剤(パラベン)を入れずに品質を安定させる化粧品製造は難しく、条件を受け入れてもらえる工場は中々見つかりませんでした。
しかし、クリーンルームを備え、防腐剤(パラベン)をはじめ、石油系合成界面活性剤などを使用しない、
私たちの理想の製品づくりの想いに共感し、協力してくれる工場をあきらめず探し続けることで出逢うことができました!
今では化粧品工場にクリーンルームがあるのは当たり前ですが、当時は業界で導入され始めたばかりでした。
この工場は当時から今まで、私たちの製品つくりの想いを叶えるべく、防腐剤(パラベン)や酸化防止剤等を使用しないために起こりがちな色の変色に対しての調整や、
化粧品の安定化など、製品の度重なる改良にずっと一緒に歩んでいただけています。
この出逢いがなければ、今のドクターリセラの化粧品はなかったのではないでしょうか。このご縁には感謝しかありません。
そして天然由来の成分を使用し、防腐剤(パラベン)、石油系合成界面活性剤を使用していない製品のため、
少しでも製品を安定させるために容器にもこだわりました。
今ではいろいろな種類や特徴ある容器が多々ありますが、当時はさほど種類はありませんでした。
ただはじめてαGri-X®を使用し防腐剤を使用しない試みをみた化粧品でしたので、手軽で安価なプラスチックの容器より、
少しでも品質を保てるようにと医薬品や、美容原液にも使用されている「遮光瓶」を採用しました。
当時のパッケージのデザインは私が行ったのですが、沖縄の海洋深層水をメインにした化粧品のため、
海の光輝く水面をイメージしたデザインを施し、製品への想いをパッケージへも反映させました。
そうした想いをつめこんでやっと出来上がった製品が、初の「アクアヴィーナスブランド」3品の化粧品です。
満を持してこの3品のお披露目会をリッツカールトンで開催することにしました。
宣伝広告、告知は各所にしてはいましたが想いとは裏腹に、ご参加くださったのはわずかなサロン様でした。
ただ、当時業界では無名な化粧品メーカーでしたので、足をわざわざ運んでくださったこの先生方は貴重であり、ありがたい気持ちでいっぱいでした。
#3
お客様のことを第一に考え
『良い製品』を作る
私は「安全性」「機能性」この2つを兼ね備えた化粧品を理想に掲げ、日々製品づくりを行っています。
アクアヴィーナスブランドが誕生した2001年の時代では、「スキンケア」というものが化粧品では一般的な呼び方であり、
考え方でしたが、私は「セルケア」というものにしたいなという想いがありました。
どういった事かというと、季節、年齢、肌質にとらわれない、老若男女問わず安心して使用できる化粧品がまず1点。 そしてお客様が実感を持ってもらえる化粧品、そして、石油系合成界面活性剤、旧表示指定成分など、肌に良い影響を与えない成分を配合しない化粧品です。
またそれを実現するためには、業界の化粧品つくりでは当たり前であった、「水と油」に、乳化剤と有用成分少々ではなく、 有用成分が出来る限り多く配合する事はもちろん、基剤といわれる部分も「水」や「油」を使用するのではなく、 ドクターリセラでは機能性をもった沖縄の海洋深層水を基剤に使用することで、基剤も含め美容成分のような製品をつくることができ、 美しい肌をつくる「セルケア」の実現ができているのではないかと私自身は思っています。
また化粧品づくりの1つの手法として【予定売価から原価を算出】する方法があります。 ただその場合は作りたい製品に近づけるにも、原価が決まっていることから希望する原材料をすべて使えない事があります。
私は、ドクターリセラで『理想の良い化粧品をつくる』ことが目的でしたのでどんな化粧品をつくりたいか、
そのために使いたい原材料は何かを決め、そこから処方が決まり、原価が出て、販売価格が決まる事が化粧品開発当初から多くございます。
もちろん、その場合お客様が買って下さることが一番なので、売価を市場と合わせた場合は、原価のバランスが合わない事もありました。
しかし代表の奥迫は今まで一度も『原価は○○円で抑えてください』と言う事はなく、
「ただ、お客様のことを第一に考え『良い製品』を作って下さい」とだけ言われるのです。
だからこそ、私が出来ることは何でもしようと、化粧品の中身以外はできる限りコストを抑えれるよう努めております。
そのためドクターリセラの化粧品事業立上げ当時は、使ったことがないイラストレーターを見よう見まねで習得し、
パッケージデザイン、チラシ、会報誌などを外部へ発注せずすべて自分でつくっていました。
原材料で好きなモノを使わしていただけるお礼に、他のコストは出来る限りなんとかしたいという想いから無我夢中でおこなっていたのを覚えています。
#4
今世の中にはあふれるほどの化粧品がございます。
肌にトラブルがある人は特に、本当に使いたい化粧品、自分にあった化粧品を
『イメージ広告だけで惑わされずに、自分でしっかり見極めてほしい』と思っています。
そしてアクアヴィーナスブランドが誕生して、20年以上が経過しました。
『ドクターリセラの化粧品は全て胸を張っておすすめ出来る化粧品です。』
私自身そう言えるよう、これまで製品をつくってまいりました。
化粧品原料、美容成分も日進月歩で進化しています。
だからこそ私は現状に満足せず、今よりもっともっと、安全で結果が出るセルケア製品を追究し、
基剤はじめ、化粧品の有用成分にはこだわりをもち、
お客様へこれからも「胸を張っておすすめ出来る化粧品です」と言える製品づくりを邁進してまいります。
開発責任者
※化粧品は全ての方にアレルギーが起こらないというわけではありません。
季節・健康状態(体調)などによりお肌に異常が出ることがあります。
化粧品を使用して、肌トラブルを起こしやすいという方は、一度、皮膚科専門医の指導をうけ、パッチテストなどを行っていただくことをお勧めいたします。